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こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今回は9年前に開催された第1回 創作サーカスフェスティバル「SETOラ・ピスト」の公演「naimono」について紹介します。
目次
第1回 創作サーカスフェスティバル「SETOラ・ピスト」とは?
その名も第1回 創作サーカスフェスティバル「SETOラ・ピスト」。
ちょっと馴染みがないと思うので、現代サーカスについてまず紹介しますね。
現代サーカスって何?
「現代サーカス」って言葉、たぶん日本ではあまり馴染みがないと思います。「サーカス」ならわかりますけどね。
乱暴に言うと「動物が出てこないサーカス」です。
いや、違うなぁ。わたしもうまく説明ができません。とりあえず動画で見てください。
この動画は2012年に開催された高松市仏生山町(香川県)で行われた現代サーカスです。
「ことでん仏生山工場」という電車の工場を舞台に、日本とフランスを代表するパフォーマーを招いて公演した「100年サーカス」のダイジェスト映像です。
どうですか。すごすぎませんか?
最初、サーカスという言葉に引きづられすぎてて、いろいろなパフォーマンスを見られるぐらいのイメージでした。
でも、この動画を見て一瞬で考えが変わりました。
そう。まさにアート。
超スゴイ技あり、ストーリーあり、生演奏ありの総合芸術ですよ。
つまり「現代サーカス」というのはアートとしてのサーカスです。
フランスが発祥の地
現代サーカスは、もともとの発祥はフランスです。
フランスでは200ものサーカス学校があるそうで、学校の放課後のレクレーションとしても活動したりするほどの普及具合なんです。
現代サーカスで今一番有名なのは「シルク・ドゥ・ソレイユ」というカナダ・ケベック州で設立されたエンターテイメント集団です。
東京の方では海外のサーカスを呼んだりしているそうですが、そんな中、日本人の若手のジャグラーたちが集まって自分たちの「現代サーカス」をはじめたんだそうです。
その中でも注目されている演出家がこちらの目黒陽介さんです。
日本の現代サーカスの演出家として注目されている方です。
今回開催される「SETOラ・ピスト」でも目黒さんの演出で超すごい舞台が見られます。
それが今回開催される、創作サーカスフェスティバル「SETOラ・ピスト」の目玉舞台である「ないもの(naimono)」です。
「ないもの」について
「ないもの」っていう名前も面白いですね。「今までにないモノ」というコンセプトだと思いますが、どんな内容なんでしょうか。
「ないもの(naimono)」の詳細
- 会場
- 香川県香川町川東上2598「ないもの特設会場(A会場)」
- 開催日
- 10月11日(日)18:00~
10月12日(月祝)12:00~・18:00~
10月13日(火)19:30~ - 入場料(当日券)
- 一般: 4,500円
中高生: 3,000円
小学生: 1,500円
※未就学児無料(保護者の方と同席になります)
「ないもの」の出演者
今回の「ないもの」に出演するメンバーはこちらの方たちです。
フットバッグの三原 貴嗣(へんも)さんは香川、ヴァロンタン・ベロさんはフランス出身です。
ほかのメンバーは東京から来られているそうです。
「ないもの」の練習を見学してきた
今回は友達のフットバッグ日本チャンピオン 三原 貴嗣さんのお誘いでこんな素晴らしい体験ができました。
「ないもの」の練習を身近で見学できました。
これがすごくワクワク! どんな内容だったかというと、ストーリーを作っていたんですよ。
びっくりしました。その場で演出家の目黒さんの元、全員で試行錯誤しながら作っているんです。
なんともなく見ていた「創作サーカス」という文字の意味がハッとわかりました!!
これはジャングルジムを使ったシーン。
全員が自分の特技を持ち寄って、それを舞台として見た時にどう使えば面白いかを皆でアイデアを出してそれを実行して、さらに改善していくのを繰り返しています。
たとえば、フットバッグのへんもさんなら、このシーンでジャングルジムの上に登ったのでは特技の足技が使えなくなります。
それでは面白くないので、登らずに外で内側に対してアクションを起こした方が面白いな……
じゃあジャングルジムの上にいるジャグリングのエキスパート宮野さんにパスしようか……
で、ボールを受け取った宮野さんがそのボールで……という感じです。
徐々にストーリーが紡がれていくのを見られたのですが、めちゃくちゃ面白かったです。
各登場メンバーの特技を簡単に紹介します。このそれぞれがまったく違う「個性のぶつかりあい」がたまらないのです。
「演出家」の目黒陽介さん
演出家という超重要なポストを担うのが現代サーカス注目の演出家こと目黒陽介さん。ご本人もすごいジャグラーだからこそ面白い演出ができるんでしょうね。目黒さんのジャグラーとしての出演は今回はありませんが素晴らしい作品に仕上げてくれるでしょう。
「役者」の片岡正二郎さん
役者の片岡正二郎さん。ほかの方のパフォーマンスに片岡さんが関わりながらストーリーが進んでいくそうです。ヴァイオリンを弾いたり歌ったりと、いろんなことが見られるそうです。主人公のような位置づけかな。
「音楽」の坂本弘道さん
今回の音楽はオーケストラ。坂本弘道さんお一人だけでされるようです。チェロがすごいのですが、その中でもソロのパートが必見(必聴)だそうです。へんもさん曰く、激しいというか「破壊的」ということで期待大です。
「ロープ空中芸」のヴァロンタン・ベロさん
そして、フランスから今回の「ないもの」のために来日しているヴァロンタンさん・ベロさん。何と言ってもロープを使った空中芸が見ものです。長身をフルに使って魅せるその動きが美しいです!
「綱渡り」の清水ひさおさん
清水ひさおさんは、綱渡りのエキスパートです。今回はかなり高い場所を綱渡りする場面が見られるそうです。これはスリル満点ですね。高いところが苦手な私は、話を聞いているだけでドキドキしてきました。
「エアリアル」の長谷川愛実さん
長谷川愛実さんはエアリアルの達人です。この写真ではカーテンみたいなのを使った「エアリアルティシュー」という人気の演技ですが、今回は「エアリアルリング(天井から吊らしたフラフープの大きいやつみたいなのを使う)」を見せてくれます。とんでもなく柔軟な動きに注目です。
「空中ブランコ」のTomoko Albaさん
そしてサーカスの華とも言える空中ブランコのTomoko Alba(トモコ・アルバ)さん。わたしは空中ブランコ好きなので期待しています。どんな技が見られるんだろう。
「ジャグリング」の宮野玲さん
そしてジャグリングの宮野玲さん。得意のジャグリングリング(この写真の輪っか)とボールを使った神業を思いっきり楽しめそうですね。手の技術専門の宮野さんの巧みで綺麗な動きに注目です。
「フットバッグ」の三原貴嗣さん
そして「へんもさん」こと三原貴嗣さんの「フットバッグ」です。手を使わずに足だけで魅せるその神業から目が離せません。本人曰く「空中技はできないので地面でがんばる人」だそうです。
「ないもの」の見どころ
今回はじめて「現代サーカス」を見ます。
つまりまだ見たことのないわたしが見どころだと思う点を妄想しながらまとめてみます。
ここはたぶん見た後にはもっと増えてそうですが、見る前の妄想としてはこんな感じです。
追記:「ないもの」を観てきました!
ということで、「ないもの」を観に行ってきました。写真は撮れなかったのですが、ちょっと何て書いていいかわからないほど現代サーカスに浸ってきました。
本当にどの方の演技もすごかった。
最初から想像していたとおり、音楽がすっごく重要な役目でした。音楽と、あと照明と、参加者の演技と技術。もうね、これは生で見ないとわからないです。
香川の「現代サーカス」は熱いよ!!
「サーカスといえば香川だろ?」って言われるようになるとうれしいですねー。
まとめ
いやー、どうですか?! このすごさ伝わりましたか!?
こんな贅沢なイベントが香川で見られることが素敵すぎます。
ぜひ、香川から発信される「現代サーカス」を応援していきたいです。