日本には8万8,000社以上の神社があると言われていますが、そのなかでも1年のうち2日間しか入れない神社はレアなのではないでしょうか?
そんな神社が香川県にはあるのです。
今回はわたしの中では「香川県で観光に行ってほしいランキング」のトップ3に入る「津嶋神社」を紹介します。
目次
8月4日・5日しか参拝できない幻の神社「津嶋神社」とは?
「津嶋神社」は香川県三豊市にある小さな神社なのですが、幻の神社です。
なぜかというと年に2日だけ行われる夏季大祭の間しか参拝できないから。
具体的には、こちらの2日間だけ津嶋神社を参拝できるようになっています。
津嶋神社を参拝できる日
では、津嶋神社がどういう神社なのかを紹介しましょう。
津島神社がある島は「津島」
津嶋神社の本殿があるのは小さな島です。
そしてこの島の名前は「津島」と呼ばれています。
神社の名前は「津嶋神社」で、島の名前は「津島」です。漢字が違うので注意!
ちなみに昔は「鼠島」と呼ばれていたそうです。
やはり、「ネズミみたいに小さい」ということからでしょうか?
津島にかかる橋は「つしま橋」
そして、この島には橋がかかっています。
その橋の名前は「つしま橋」です。今度はひらがなの「つしま」ですね(笑)。
津島が「小さい島」とは言っても島には変わりないのです。
つまり、海があって、そのままでは渡れません。
昔は船で渡って行っていたそうなのですが、昭和8年に待望の橋「つしま橋」ができました。
津嶋神社までつながっている250メートルの「つしま橋」は、「しあわせ橋」とも言われています。
この橋を親子、カップル、夫婦で渡ると幸せが訪れると言われているからです。
「夏季大祭」の2日間だけしか参拝できない
先ほど、「1年のうち、夏季大祭の2日間しか参拝できない」と書きましたが、こんなふうに思ったのではないでしょうか?
「参拝できない」って言っても、橋がかかっているんだったら勝手に行って参拝したらいいんじゃね?
でも、それができないのです。
なぜできないのかというと、この橋が8月4日と8月5日の2日間しかかかっていないからです。
「夏季大祭」の2日間以外は橋が閉ざされている
こちらは年に2日間だけの「橋が開通している日」に撮った写真です。
この橋の入り口に赤い門がありますよね?
次の写真のように、この門が通常の日には閉じていて入れません。
「夏季大祭」の2日間以外は足元の板もすべて外される
さらに、この足元の板が8月4日と5日以外の日にはすべて外されます。
板が外されている写真も撮ってきたのでご覧ください。
門が開いていても危なすぎて渡れない(笑)。
つまりこの2日間以外だと、
本当に橋がなくなるのです。
橋を渡るには料金が必要
ちなみに「つしま橋」を渡るには有料の「きっぷ」が必要です。
橋を渡る前にこんな「切符売り場」がありますよ。
こちらが「つしま橋」を渡るために必要な料金です。
大人 | 300円 |
---|---|
子ども | 100円 |
幼児以下 | 無料 |
津嶋神社へのアクセス
この津嶋神社へのアクセスですが、電車がオススメです。
もし車があったとしても、あえて電車で行きましょう。
津嶋神社への最寄り駅である「津島ノ宮駅」の場所はこちらの地図をご覧ください。
わたしが電車を使っていくことをオススメする理由は、混み合うから。
そして、もう1つの理由が大きいです。
実は、この「津島ノ宮駅」も「つしま橋」と同じで、夏季大祭の2日間以外は営業をしていません。
そのため「臨時駅」という位置づけで日本一営業日数の短い駅となっています。
つまり、この「津島ノ宮駅」は「津嶋神社」にいくためだけに存在しているということですね。
RPGチックでたまらんわっ!!
この「津島ノ宮駅」については別の記事で紹介しているのでこちらもどうぞ!
津嶋神社の様子
では、津嶋神社に実際に行ってきたので写真とともにどういうところかを紹介していきましょう。
大見海岸の様子(渡る前)
実はですが、この橋の横から海岸に下りられます。
しかもこの海岸、潮干狩りもできる遠浅の海岸なのです。
【ナイショ】大潮の日には歩いて島まで渡れる?!
そしてここだけの話ですが、大潮の日(最大限に潮が引く日)には歩いて島まで渡れます。
先ほど、普通の日は「橋を渡れない」と書きましたが、実は大潮の日には橋を使わなくても渡れてしまいます(笑)。
ということで、実際に大潮の日に行ってきました。
実際に歩いて渡ってお参りしてきましたが、寂しい雰囲気です……。
だって、なにも無いもの!
大見海岸は美しい海岸
そしてこの「大見海岸」は「新さぬき百景」と「四国のみずべ八十八カ所(第七十三番)」の1つに入っているほど美しいです。
私の大好きな橋とのコラボも最高に素敵です。
橋を渡る前の様子
橋を渡る前の「こちら側」には2日間だけ屋台がいっぱい立ち並びます。
もちろんほかの日に来たら、屋台なんて1つもありませんよ!
そして、橋の入り口にはこんな行列ができます。何度も言いますが8月4〜5日だけ!
ちなみに、夏季大祭の2日間以外に行くと、こんな寂れた雰囲気です。
「つしま橋」の様子
こちらが「つしま橋」の入り口になります。
では門を越え「つしま橋」を渡っていきましょう。
海の上に朱色の橋というのもなかなかエモいのではないでしょうか。
海を見てみるとフグが泳いでいるのが見られました。
この2日間しか参拝できないため、
かなり人が混み合います。
普通に歩けば数分で渡れる距離の橋ですが、向こう側に着くまで30分以上かかりました。
これも「時間帯」によりけりです。あまり混んでいない時間帯もあるので!
橋の向こう側(津島)の様子
橋を渡ると、コンクリートの地面になっています。
上の写真は人ごみがマシになっているときに撮ったもの。
混んでいるときは次のような感じです。
実は、橋を渡った先でも海岸に下りられます。海岸というか岩ばっかりですけど。
そして、ここの岩は天然記念物に指定されています。
津嶋神社のある小島は、岩で出来ていますが、溶岩の冷却時にできる柱状節理、 およびそれと直交する板状節理が発達しています。 また、部分的には放射状節理とそれと直交するリング状節理が見られます。 こうした貴重な岩は、香川県の天然記念物に指定されています。
四国のみずべ八十八カ所 - 73 大見海岸・津嶋神社 -
そうなのです。溶岩の冷却時にできる珍しい岩なんです。
お子さんが小さい場合は歩くのが危険な場所もありますが、ぜひ見ていただきたいです。
津嶋神社の鳥居・階段の様子
さて、津嶋神社の鳥居が近づいてきました。
こちらが津嶋神社の鳥居です。
津嶋神社の本殿へ登る階段です。こんぴらさん(785段)と比べると余裕ですね!
この階段は左側通行になっていますよ。
津嶋神社の本殿の様子
そして、こちらが目的地の「津嶋神社の本殿」になります。
神社は正面から撮るのは神様に失礼ということで斜めから撮影。
非常に混んでいたので少し待って一時的に人が少ない時に撮影しました。
津嶋神社は子どもの守り神
津嶋神社の祭神は素盞鳴命です。
そしてこの神社は、全国でも珍しい「子どもの守り神」とされています。
江戸時代から子どもの健康と成長の守り神として信仰が厚く、日本全国から家族連れの参拝者が多く訪れます。
こどもの守り神津嶋神社縁起香川県三豊市【七五三、こども厄除け】
津島からの眺め
今度はこの島から四国本土を見てみました。
そして瀬戸内海を見てみる。
「擬宝珠(スライムみたいな飾り)」と海のコンビネーションがなかなかステキじゃないですか?!
こんなふうに撮影できる神社ってそんなに多くないはず!
【追記】夕暮れにも撮影してみました。
そして、ここまで渡ってきた道を見るとすごい人の行列が見られます。
津嶋神社はパワースポットだという話も聞いたことがあります。
確かにパワーがありそうな気がしますね。
津嶋神社のお守り
そして神社と言えばお守りですよね。
この津嶋神社のお守りは、なかなかイケています。
ランドセルのお守りがオススメ
お守りの中でも目を引いたのは、ランドセル型のお守りです。
これは可愛いですよねー。さすが子どもの守り神と言われる神社です。
というわけでうちの子たちに買いました。
実はこのランドセルお守り、ランドセルが開いて中にものを入れることができます。
百円玉が5枚入るんだそうで、なにかのためにお金を隠し持っておけるんですね。
うちの子は「500円玉やったら、落としたときにショックが大きいから10円玉を入れたわ」と言っていましたが。
子どもなりにいろいろ考えてるんですねぇ(笑)。
【参考】御祈祷もやっている
津嶋神社では御祈祷もやってくれるみたいです。
日時は夏季大祭以外の日でも、いつでも可能だそうですよ。
ただ、島の本殿でのご祈祷は夏季大祭の2日間だけで、集団でご祈祷を受けることになるそうです。
夏季大祭の2日間以外の日はどうするのかというと、橋の手前の遥拝殿でご祈祷していただけます
まとめ
さて、この津嶋神社は私の中でかなりホットな香川県の観光地です。
四国に来るなら絶対に8月4日、5日に合わせて来て、ぜひ津嶋神社まで足を運んでくださいね!
特にRPG大好きな人にはたまんないシチュエーションだと思いますよー(笑)。