こんにちは! 香川県在住のブロガー ヨス(プロフィールはこちら)です。
毎年何回か行っているこんぴらさんですが、行くたびに見どころを発見するんですよね。
今回はこんぴらさんの見どころを階段の段数とともにまとめました。
こんぴらさんのガイドブック代わりにこの記事を使っていただけるとうれしいです!
目次
こんぴらさんの階段は全部で何段?
まず最初に知っておきたいのは階段について!
こんぴらさん といえば階段ですが、何段あるかご存じですか?
答えは785段です。
ただ、こちらはこんぴらさんの神社本体こと「金刀比羅宮」までの階段数です。
本当は786段?
さて、この785段という数字にはカラクリがあります。
本当は786段なんですよ!
……すみません、意味不明ですよね(笑)。
実は「マイナス一段」と呼ばれる「下り階段」で意図的に785段にしてあります。
なぜ785段にするの?
なぜ785段にする必要があったのでしょうか?
実はこの「786」という数字が「な・や・む」という言葉を連想して縁起が悪いからです。
そこで「マイナス一段」を追加し、785段にしたというわけ。
しかも、この事実によって「悩みを落とす」というご利益にもなっています。
最終は1,368段まで?
上で765段と書きましたが、実はまだ奥があります。
御本宮の横にこんな看板があります。
ちょっと見えづらいかもしれませんが、「奥社」と書いていますね。
奥には「厳魂神社」がある
金刀比羅宮(こんぴらさん)のさらに奥に583段の階段がまだ続いていて、海抜421mの厳魂神社(奥社)があるんですね。
厳魂神社まで行くなら、全部で合計1,368段もの階段を登らなければなりませんがパワースポットとして人気です。
あと厳魂神社でしか買えない御守(下の画像)もあるので、それ目当てで行きたいですよね!
【365段目】の大門まで+365段
こんぴらさん に着いて、まず目指すのは「大門」と呼ばれる立派な門です。
その門までは比較的、急な階段になっています。
ただ、階段とは言っても両側にお店をはさんでいるところが多いので、楽しみながら(子どもにせがまれながら)登って行けます。
記念すべき第1段目
では記念すべき第1段目の階段です。
まぁ、ふつうの石段ですけど記念に撮っておくことをオススメします!
あと、お店で杖を借りられるのでぜひ!
【113段目】備前焼で作られた「備前焼狛犬」
113段目にある「一之坂鳥居」です。
その下にある狛犬に注目です。
この「備前焼狛犬」なんですが、備前焼で焼いた狛犬で重要有形民俗文化財として指定されています。
ただ、この狛犬がちょっと目立ちにくい場所にあります。
ふつうに登っていると見過ごしそうなので、100段目を越えたら忘れないように!
【168段目】重要有形民俗文化財の「灯明堂」
168段目には重要有形民俗文化財の「灯明堂」があります。
左手側にしばらく続きます。
木造のイイ感じの建物です。
中にはたくさんの釣燈籠が吊り下げられていて、夜になると照らしてくれるんですね。
【351段目】重要有形民俗文化財「青銅大燈籠」
351段目には立派な燈籠があります。
これは「青銅大燈籠」と呼ばれる重要有形民俗文化財です。
青銅で作られた美しい装飾をよーく見てください。
【365段目】スタート地点とも言える「大門」
大門と呼ばれるスタート地点とも言える「門」までが365段です。
たまに大門あたりで観光客が「あ、着いた着いた♪ 意外と楽だったね!」的なことを言っているのを聞きますが、まだ序の口です。
【431段】の神馬の広場まで+66段
次の目的地である「神馬のいる広場」ですが、ここまでの階段数はたったの66段。
距離的にはけっこうありますが、平坦な道が続くためこんぴらさんへの道のりで最も楽なエリアとなっています。
【365段目】ハンマー付きの飴が買える「五人百姓」
365段目にある「大門」をくぐると白い傘が5つあってお店をしています。
ここは「五人百姓」と呼ばれる、宮域での商いを特別に許可された5名のお店です。
五人百姓の販売している飴は「加美代飴」と呼ばれるべっこう飴です。
形は扇形で、特徴的なのは割って食べること。
上の写真にありますが、小さなハンマーが付いているんです。これが欲しいがために買う方も続出でしょうね。
【365段目】春には桜が美しい「桜馬場」
365段目の「大門」をくぐってからはしばらく階段がありません。
五人百姓を越えると、「桜馬場」と呼ばれるこんな道が続きます。
春には桜が咲き乱れる場所です。
桜が咲いたらこんな感じに。
もちろん、これは「嵐の前の静けさ」だと思ってください(笑)。すぐに階段が始まりますよ!
【431段目】美しい「神馬」のいる広場
子どもと登るときに一番の見どころとなるのが431段目の神馬です。
もうちょっとでお馬さんがいるよー!とはげましながら、とりあえず431段をがんばりましょう!
神馬が外にいるときも!
運が良ければ神馬が外を走っている姿を見られます。
この神馬は「お十日 」と呼ばれる年に一度(十月十日)に行われるお祭り(例大祭)に階段を下ります。
どういうことかというと、下界(?)にある鞘橋という橋を渡って、金刀比羅宮神事場に行くようです。10月10日は要チェックですね。
【431段目】銅で作られた「桜馬場西詰銅鳥居」
個人的に見てほしいのが「桜馬場西詰銅鳥居」という鳥居です。
神馬を見たあと、再び階段に登る前にちょっと見上げてください。
この鳥居、なんと銅でできているんですよ! 知らないとスルーしそうですが。
【628段目】の旭社まで+197段
次の目的地「旭社」が628段です。神馬のいる広場からは197段あります。
階段数で見ると200段に満たないのですが、けっこう急な階段が多いため、苦戦するかもしれません。
絵的に「こんぴらさん らしい階段」が多いのがこのエリアですので、カメラでパシャパシャと撮って行きましょう。
【477段目】黄色以外の御守を買える「書院」
広場から急な階段を登った477段目には書院があります。
ここでは、こんぴらさんの御守を購入できます。
青・赤・緑・白の御守はこちらで買えますが、黄色い御守だけは785段目の「金刀比羅宮」まで行かないと買えません。
それと「天狗御守」は1,368段目にある「厳魂神社」までたどり着かないと買えません(2017年1月6日販売開始)。
毎年5月5日と7月7日には書院前の庭で蹴鞠が行われているそうですので、これもチェックですね。
【500段目】資生堂パーラー 神椿
さらに書院から少し登って500段目に着くと広場になっています。
ここには「資生堂パーラー 神椿」というレストランがあるんです!
不思議ですが、ドラクエで言うと、塔の中にある宿屋みたいな感じですね(笑)。
個人的には「神椿パフェ」をオススメです。
見た目からイケてますが、味が絶妙すぎて最高です。
【595段目】馬の像が立派な「祓戸社」
595段目に着くと、祓戸社があります。
ここには立派な馬の銅像が建てられているんですね。
この銅像の周りを囲んだ灯籠にも注目です。
【628段目】御本宮と間違えるほど立派な「旭社」
そして628段目にたどり着くとものすごく立派な建物があります。
これが「旭社」と呼ばれる建物です。
ただ、旭社は785段目の金刀比羅宮を参拝してからお参りするようになっていますので、下ってくるときにお参りしましょう!
【785段目】の金刀比羅宮まで+157段
そしていよいよ金刀比羅宮までのラストスパートです。
要注意なのが最後の最後にかなり急な坂があること。
御本宮までもう少し! がんばりましょう!
【628段目】旭社前の廻廊でひと休み
もう少しで金刀比羅宮なのですが、おそらくこの旭社前にある廻廊が最後の休憩場所となります。
木造で雰囲気の良いところです。
自動販売機などはありませんが、体力に自信のない方はしっかり休んでいきましょう。
【642段目】名前に由来のある「賢木門」
そして旭社からわずか14段登ったところに立派な木造の門があります。
これが賢木門と呼ばれる門です。
建築するときに急いで作ったため、1本の柱が逆さに付けられたそうです。そのため、「逆木門」と呼ばれていました。
ですが「逆」という漢字が縁起が悪いので「賢」に置き換えられ、呼び方は「さかきもん」のままです。
ちなみにこの門を抜けると一気に神聖度がアップします。
【653段目】要チェック!「マイナス一段」の階段
個人的にこんぴらさん参拝の大目玉の1つだと思っているのが「マイナス一段」の階段です。
これ、ふつうにしていると絶対に気づかないのですが、参拝の階段で唯一の「下り階段」があるんですよ!
もう、なんでもない段差なんですが、これにはいわれがあります。
あえて「1段」を引いている?
金刀比羅宮までの階段数は785段だと言われていますが、実際には786段あります。
でも「786」は「な・や・む」に読めるため「悩む」を連想し、縁起が悪いです。そこで「マイナス一段」を設け、合計785段に変更しているというわけ!
つまり、この階段を下ることで「悩みを落とせる」というご利益があるわけです! おもしろいでしょ?
【652段目】「本宮手水舎」で手を清めよう
先程のマイナス一段を通過したため、652段目になったすぐのところに「本宮手水舎」があります。
もう金刀比羅宮は目前なのでぜひ、ここで手を清めましょう!
【785段目】金刀比羅宮
785段目の「金刀比羅宮」です!
長い道のりはすべてここにたどり着くためでした。お疲れ様でした!
【785段目】金刀比羅宮に到着
では目的地の785段目の金刀比羅宮に着きました!
金刀比羅宮に参拝
こんぴらさんの参拝は「二拝二拍手一拝」の作法です。
「二拝二拍手一拝」の作法
- 先ず浅く1回の礼
- 深い礼を2回
- 2回手を打つ
- 深い礼を1回
讃岐富士を見る
金刀比羅宮からの眺めはきれいなので、ぜひ見渡しましょう。
とくに讃岐富士こと「飯野山(讃岐富士)」は見てみてください!
幸福の黄色いお守り
金刀比羅宮でしか購入できない「幸福の黄色いお守り」をぜひともゲットしましょう。
ここでしか手に入らない……というのがそそりますね。
ちなみに、477段目の「書院」では同じデザインで黄色以外の御守を購入できます。
下山
ではこんぴらさんを下山しましょう。
【628段目】「旭社」に再び
下山する際に通る階段は、登るときの階段と一部違うところを通ります。
まずは、「下向」と書かれた場所にある階段を降り、628段目「旭社」を参拝しましょう。
旭社まで直行で行けます。
ちなみに、旭社は、こんぴらさんを遠くから見たときに、「ゾウの目」に見える部分です。
【294段目】裏参道へ
ふつうに階段を降りていくのもいいですが、帰りには違う道を行くのもオススメです。
たとえば、裏参道から森林浴をしながら降りるのはどうでしょうか?
金刀比羅本教総本部前から石段を57段下りたところ(大門からちょっと降りる)にこんなところがあります。
上の写真のところから裏参道へ行けます。
裏参道
裏参道は非常に気持ちがいいので、ぜひとも一度は行ってほしいです。
とくに、桜の季節にはこんな桜並木を通れます。
12区域の「神苑」に分かれていて、けっこう迷路みたいで楽しめますよ!
【1,368段】の「奥社」まで+583段
785段目の金刀比羅宮のさらに奥には「奥社」があります。
ぜひ余裕があれば、ここを目指してみましょう。
【785段目】奥社への入り口
金刀比羅宮に向かって右手奥にあるこんなところから奥社に向かえます。
奥社までは583段を登ることになりますが、達成したときのうれしさはすごいです!
【923段目】白峰神社
923段目に朱色の美しい「白峰神社」があります。
秋には紅葉も美しいそうですので、ぜひ秋にも。
【1,013段目】熊の木
1,013段目に「熊の木」と呼ばれる木があります。
個人的には奥社までの道のりで一番好きな場所です。
実は公式サイトをはじめ、ほかのWEBサイトにも全然載っていませんが、この「熊の木」のちょっと手前には「子グマの木(わたしが命名)」もあります。それも見つけてほしいです!
【1,368段目】厳魂神社
ついに到着したのが1,368段目の厳魂神社です。
「天狗御守」を手に入れよう
ぜひ、この厳魂神社でないと手に入らない「天狗御守」をゲットしましょう!
さて、今回はこんぴらさんの階段を登りながら見ていってほしいスポットを厳選して紹介しましたが、いっぱいありますねー。
ぜひガイドブック代わりにチェックしてくださいね♪ こんぴらさん に来る前に知っておくと10倍楽しくなるアレコレという記事も人気です。