こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
私の住む丸亀市には丸亀城というお城があります。
その丸亀城にある資料館が、未だかつてないほど注目されているのです。
なぜなら「ニッカリ青江」という名刀が展示されているから。
そして、そのニッカリ青江に注目が集まったのはゲーム『刀剣乱舞』の影響なのです。
なぜ丸亀城の資料館が注目されている?
なぜ丸亀城にある資料館が注目されているかというと、ゲーム『刀剣乱舞』の影響です。
『刀剣乱舞』(とうけんらんぶ)は、DMMゲームズとニトロプラスが共同製作したブラウザゲーム。 名刀を擬人化した「刀剣男士」を収集・強化し、合戦場の敵を討伐していく刀剣育成シミュレーション。正式名称は「刀剣乱舞-ONLINE-」、公式略称は「とうらぶ」。
刀剣乱舞 - Wikipediaより引用しました。
『刀剣乱舞』というのは、とにかくイケメンがいっぱい出てくるゲームです。
そのイケメンですが、日本に実在する名刀を擬人化したもので、丸亀城の「丸亀市立資料館」にある名刀「ニッカリ青江」も選ばれているからなんですね。
これが本物の名刀「ニッカリ青江」です。いやー、めっちゃ美しくてカッコイイ!
市内に住んでいるのに初めて見た! というか、こんなに誇れるものが丸亀にあったなんてほとんどの市民が知らなかったハズ。
そして、こちらがゲーム『刀剣乱舞』に出てくる「ニッカリ青江」というキャラクターです。
あ……これは人気あるの分かるわー。カッコイイ。
刀剣の擬人化……しかもイケメン。素晴らしいアイデアですね。
丸亀市が正式にコラボ
※ 現在はこのイベントは終了しております。
今回、丸亀市が正式にコラボをして、「京極家の家宝展」というイベントを開催していました。
ここの目玉としては「ニッカリ青江」の本物を見られること!! これ、一般公開していなかったそうですよ。こんなに美しいのに!
もうどこを見ても美しいですね。ド素人の私が見てもわかるレベル。
「ニッカリ青江」の由来
では「ニッカリ青江」についてもうちょっと説明を。
展示場にはこんな説明文があったので、テキストにしてみます。
説明文
重要美術品 ニッカリ青江脇指
金象嵌銘 羽柴五郎左衛門尉長
南北朝時代 備中国 刃長 60.3cm
京極家伝来の脇指で、南北朝時代の備中青江の名工貞次の作と伝わる。元は太刀であったが、大磨上げ(茎尻より切縮めて、銘が無くなるまで刀身を短くすること)されて、脇指になっている。茎には「羽柴五郎左衛門尉長」の金象嵌銘を刻む。
慶長19年(1614)の大坂冬の陣で、徳川家と豊臣家の和議のために尽力した京極家に対し、豊臣秀頼が初代丸亀藩主京極高和の伯父にあたる京極忠高に贈った。豊臣秀吉の腰物帳にも名を連ねた名刀で、佐々木氏家臣駒氏、柴田勝家・勝敏、丹羽長秀・長重、豊臣秀吉・秀頼、京極忠高と伝来した。
ニッカリの異名の由来は「享保名物帳」、『常山紀談』等にある逸話によるもので、それぞれ若干内容は異なるが、要約すると「侍が夜中ににっかり笑う女の幽霊を切り捨て、翌日にあたりを探すと切り落とされた石塔(石地蔵)が残っていた」となる。
この「ニッカリ青江」っていう名前は正式名称なんですね! しかも「にっかりと笑う女の幽霊」を切ったから「ニッカリ」なんですか!!
いやー、「うっかり八兵衛」と音声が似ているからもしや……?と思っていましたが、関係なくて良かったです。
鞘も凄まじく美しい
「ニッカリ青江」の横に鞘も展示されています。
説明文
重要刀装 金梨子桐四つ目結紋散糸巻太刀拵(江戸時代初期~中期)
漆の上に金粉を蒔いた金梨子地に、角立四つ目結紋と五三桐紋が交互に散らされた鞘、黄褐色の金襴包の糸で菱平巻が施された柄。制作は江戸時代初期から中期と推定される。五三桐紋は京極家の替紋である。
拵の様式である糸巻太刀拵は、鎌倉時代末期に始まり、安土桃山時代以降は大名の儀式や贈答、寺院への奉納などに用いられた。刀装の中でも、最も華麗で格調が高く、武家の権力を表徴した。
この、刀の持ち手の部分の端っこは柄 と呼ぶそうです。
で、こちらは 鐔 と呼ぶそうです。昔、『るろうに剣心』で出てきた気がするな(笑)。忘れていたけど。
ゲームキャラの「ニッカリ青江」の等身大パネル
最後にこの資料館の入り口には、ゲームキャラの方の「ニッカリ青江」の等身大パネルも置いてあります。
この写真の左の方にあるイラストは描きおろしだそうです。
けっこう人が集まっています。
※ 現在はこのイベントは終了しております。
いやー、衝撃です。こんなにステキなものが丸亀にあるのに、それに関して全然知らなかったんですよ。
そういう意味でもゲームのようなサブカルチャーの持つ力ってすごいなと思いました。だってこのゲームで興味を持って、それがきっかけでこうやって丸亀に来てくれる方も多いですからねー。素晴らしいです。